
bjリーグj最終選考〔2005.5.23〕
日本初のプロバスケットボールリーグとして11月にスタートする「bjリーグ」の最終選考が今月23日、BumB(東京スポーツ文化館)行われ、参加6チームの関係者が目を光らせる中、87選手が6月6日のドラフト会議での指名を目指して最終選考に望んだ。
- 最終選考は、ひたすらスクリメージのみ
一般公募による2月の1次選考合格者と、新たにリーグが推薦した実業団などの選手87人が、実戦形式のテストで力をアピールした。午前、午後各2時間ほど、実戦を想定したスクリメージのみを繰り返した。最初はなかなか個人の特徴を伺うことはできなかったが、1日を通して決まったメンバーで行われたことで、数ゲームを終わったところから各プレイヤーの特徴が徐々に目立つようになり、魅せるプレイをする選手もいれば、堅実に3Pを沈め職人的プレイを見せる選手が現れ、1次トライアウトとは格段に違いを見せつけたスクリメージになって行われ、観客席からの取材を行っていた我々のところまで選手の熱気がジリジリと伝わってきた。 - 初となるドラフト1位指名権は、大分ヒートデビルズ
この日午前と午後の間にドラフト指名順抽選が行われた。各チームの代表が順に1〜6の番号が書かれたボールの入った箱から1つずつピックアップする方法。最後にピックアップすることになっていた「大分ヒートデビルズ」が、労せずして(?)最後の1個のとなる1位指名権のボールを取り出し「大分ヒートデビルズ」が初のドラフトで1位指名権を獲得した。ヒートデビルズのHCジョワン・オールドハムは「磨けば光りそうな選手が何人かいた。1位指名の候補は6人」と満足げに話していた。
以下が決定したドラフト指名順序である。2巡目については、指名順位下位チームの東京アパッチからとなる。
最下位6位の指名となった東京アパッチのGMを務める山田氏は、「1位指名についてはこだわっていなかった。逆に2巡目では一番最初に指名できるので自分達の欲しい選手が指名できる」と話してくれ、すでに指名選手の順番に頭を悩ませている様子であった。 - 2005年 ドラフト指名順序
1.大分ヒートデビルズ
2.埼玉ブロンコス
3.仙台89ers
4.新潟アルビレックス
5.大阪エヴェッサ ※
6.東京アパッチ
7.東京アパッチ
8.大阪エヴェッサ
9.新潟アルビレックス
10.仙台89ers
11.埼玉ブロンコス
12.大分ヒートデビルズ
※「大阪ディノニクス」が新たなチーム運営会社を設立したのに伴い「大阪エヴェッサ」に名称変更。七福神のえびすさまが大阪では「えべっさん」として親しまれていることから、それをもじって「エヴェッサ」とし、地域やチーム繁栄の願いを込めたのが由来。 - ドラフト会議開催は、NYのマジソン・スクエア・ガーデン
6月6日にドラフト指名が行われるが、NYのマジソン・スクエア・ガーデンで行われれば、まさにNBAと同じあの風景を見ることができたのだが、それは個人的な希望だけであり、bjリーグのドラフト指名は六本木の「ヴェルファーレ」で行われる。新潟、埼玉、大阪の選手に関しては、それぞれのチームがプロテクトする権利をもっており、プロテクトを行使したチームは、指名順位が最下位になる。
※プロテクト・・・プロテクトとは、所属しているチームに引き続き契約する権利 - ジョー・ブライアントが東京アパッチのHCに!!
東京アパッチのHCにジョー”ジェリービーン”ブライアントが就任。ジョーは、言わずと知れるレイカーズのコービー・ブライアントの父親であり、元NBAプレイヤーでもある。NBAではフィラデルフィアを含む3チームで8シーズンプレイしており、その後はイタリアリーグでプレイ。またイタリアリーグでプレイしているときは、コービーを一緒に連れて行ってたのでコービーがイタリア語を話せるのもその為。またあまり知られていないがコービーは日本にも1度であるが来日経験を持つ。
さて、本題のジョーであるが昨季はABAのボストン・フレンジーでコーチングプレイヤーとして活躍。50歳ながらも長身を活かしたプレイで、その存在感をアピールしていた。またコービーパパとしての知名度で、いつもサイン攻めにあっていた。またメディアに対してもインタビューの時間を自ら割くなどして、とても評判がよかった。
今日の最終選考で、「プレイングコーチとしてやるつもりはあるのかい??」と冗談で話しかけたら、「そうだね数試合プレイしようかな!?」と笑って話してくれた。また、ドラフト抽選会では6番の指名ボールを引いたのだが、すかさず「ナイン!!」と言って数字の6をひっくり返して、会場を笑わせてくれた。あまり話す時間はなかったが、”コービーパパ”というより”気さくなおじさん”の印象が強い。次回会った時は1on1でも挑んでみよう。 - bjのコートはスポーツマットを導入!?
引き続き行われれた午後のスクリメージでは、スポーツマットといわれる特殊マットを敷いた上で選考会が行われた。導入の予定は未定であるが、2度目の試験的導入で実際にプレイしている選手の感想を聞こうというわけだ。ただマットを引いているだけなので、コート上のプレイヤー全員でシャトルランなどを行うと「ズズッ」っとずれることもあるようである。スポーツマットいうものを今回初めて拝見したのだが、ボールが思い通り弾まなかったり、安っぽく見えてしまった感もあるので、あまり賛成ではなかったのだが、オリジナルカラーをコート上に反映させること出来きたり、マットの厚さの数センチだけダンクが多く生まれる可能性を考えると、bjリーグとしての1つ特徴として捉え賛成できる。そして1面おおよそ600万円前後の費用とコスト的にも安く済む。ただ選手の安全性を大前提にスポーツマットの導入を検討して欲しい。 - バスケットで稼げ!!
bjリーグは「国内初のプロ」。6月6日に行われるドラフト会議で指名された選手は基本年収300万円以上の統一契約書にサインする。年収300万円以上は、ドラフトに指名された選手のみとなるので、全体を考えるとやはり300万円前後となる。お世辞にも十分な金額とは言えないのだが、選手達には自分の年収というものにこだわってほしい。今回契約した年収を念頭に「プロ意識」を持ってプレイし、そこからお金を払っても見に行きたいというファンを増やし、そしてそれを自分達の年収UPにつなげてほしい。
「魅せるプレイ」と「勝ち負けを意識したプレイ」はなかなか合致することはないだろうが、失敗してもいいから積極的にダンクに行くような「魅せるプレイ」に重点をおいてほしい。自己満足なプレイだけならプロである必要はない。お客様があるからこそ、自分達がプレイできることを忘れずに、リーグから働きかけがなくとも個人らがチーム、そしてチームがリーグを刺激するようなプロリーグに成長してほしい。「プロ意識」と「魅せるプレイ」はリーグが形成していくものでなく、個人の意識の中から生まれるものなのだ。
(So 鴨志田)
So 鴨志田(そう・かもしだ)PROFILE
1975年東京にて生まれる。
NBAを観戦し17年。スカイパーフェクトTV「NBAリーグパス」において日本語解説を努め、それがきっかけとなりジャーナリストとして活動を開始。下記においてライターとして活動。
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