
キャンプ報告
東京・狛江キャンプ
2月6日(日)、第65回ファイブスター・キャンプを無事終了しました。東京都狛江市では初めてのキャンプ実施となりましたが、小学1年から高校2年まで総勢53名の子供たちが集まってくれました。
午前中は、ウォーミング・アップ、ストレッチの後、ステーション・ドリルによる指導で基礎技術のスキルアップを図りました。岡山コーチのあまりの大きさに戸惑い、豪華商品に群がっていた子供たちも、いざ練習が始まれば皆真剣そのもの。あっという間の3時間でした。
ここで、ステーション・ドリルについて、一度説明しておきましょう。まずバスケットコートを4ステーションに分割し、各ステーションに1〜3人のコーチを張り付かせます。ファイブスター・キャンプでは、そこで、ドリブル、パス、シュート、リバウンド、インサイドフットワーク、アウトサイドフットワーク、1対1、アジリティの8種類の基礎技術を指導しています。
プレイヤーには15分を一区切りに各ステーションをローテーションしてもらいます。コートを2周りすれば、自動的に計8種類のメニューのスキルアップを図ってもらえることになります。
このステーション・ドリルであれば、どんなメニューでも皆同じ状態で教われるというメリットがあります。センターでプレイする選手も、フォワードも、ポイントガードも全員が同じ技術を学ぶのです。あらゆるメニューで各スキルに特化したプロレベルの指導を受けることが可能になるのがこのステーション・ドリルです。
昼食を挟んで、記念撮影会の後、まず始まったのは年齢別1on1/3on3トーナメント。午前に学んだ技術をいかんなく発揮しながら白熱したゲームが続きました。ドリブル、カットイン・ドライブ、パス、リバウンド、オフボールでの動き、目を見張るほどの才能をもったプレイヤーが非常に目立ったトーナメントでした。なかでも関係者を驚かせたのは、ミニバスケットボール(ゴールの高さ2,6m)の経験しかない小学生プレイヤーたちでした。公式のゴール(高さ3,05m)を使用しているのもかかわらず、平然とゴールを決める。中学生さながらのプレイを見せつけられました。ファイブスター・キャンプはミニバスのプレイヤーも大人と同じ状況でプレイしてもらうことにしています。なぜなら、すぐにその高さに慣れねばならないのであるならば早めに慣れてもらおうという考えがあるからです。アメリカにはリングの高さの違いで指導する方法はないからです。
さて、キャンプもいよいよ大詰め。ラストを飾ったのは“PLAYERS presents”シューティングゲーム・コンテストです。このゲームでは、プレイヤーがフリースローラインから縦一列に並び、順番にシュートを打ちます。前のプレイヤーがシュートを打てば、その次のプレイヤーがシュートを打つことができます。シュートが決まればセーフ。はずれても、リバウンドを拾ってシュートを決めればセーフ。でも後ろのプレイヤーに先にシュートを入れられればアウト“see you(サヨナラ)”です。シュートの確実性もさることながら、リバウンドを拾う意識を、まさに楽しみながら養うことができるゲームです。見てもやっても楽しいこのイベントはどこへ行っても大盛況、大好評!! 今回も例に漏れず、プレイヤーはもちろん、保護者、スタッフ、そして会場の外からやってきた見学者も交えて大盛り上がりでした。
長いようで短かったキャンプも閉会式となりました。午後のゲームの勝利者らに記念品が贈呈され、岡山氏と島本氏の締めの挨拶が終わると、参加者は岡山氏から直々に修了証を受け取り、全コーチとハイファイブをして、ファイブスター・キャンプは終了。最後は恒例のサイン会で締めくくりました。
今、日本のバスケットボール界は大きな転機を迎えつつあります。若者を中心としたストリートバスケットボールの普及、野球そしてサッカーに続く、日本人バスケットボールプレイヤーの海外進出、そして日本初のプロリーグbjリーグの設立。ファイブスター・キャンプはこれらを単にブームで終わらせることなく、ひとつのムーブメントとして、さらなるバスケットボール普及・発展につなげたいと考えています。
子供たちに部活動とは異なる“楽しみ”ながらスキルアップする場を提供すると同時に、基本的な体力作り、コミュニケーション力の育成を図る。願わくば、プレイする喜びを知るプレイヤーには末永くバスケットボールのファンでもあってもらいたいと思っているのです。
ファイブスター・キャンプには、様々な方の御協力のもと、今年でついに10年目を迎えました。皆様の善意とご協力をただ享受するだけではなく、キャンプそのものがバスケットボール以外の分野を巻き込んだひとつのバスケットボール・ビジネスモデルとして成り立ってゆけるよう、より一層精力的に活動していく予定です。ぜひ暖かく見守ってください。
PHOTO/中村浩子 TEXT/小谷 羊